医療に関する知識は、病気を理解して治療する上で重要です。
それはED治療も変わりません。
さまざまな誤解をされているED治療について、ここでは、EDがどのような病か、ED治療を始めるタイミング、投薬治療法を解説しています。

EDとは

EDは、男性のシンボルが性行為に達せない状態をいいます。
医学的にいうと「パートナーなどと性行為をする必要な硬さが得られない、あるいは硬さを維持できない状態が続く、または再発すること」です。
EDかどうか見極めるポイントは、性行為をするさい最後まで十分な硬さを保てるかどうかです。

つまり、最初硬くなっても行為の途中で萎んでしまえば、それはEDとなるでしょう。

治療を始めるタイミング

性機能の衰えは、高齢者だけではありません。
働き盛りの30代から40代の中にも、EDの潜在的患者が1000万人以上いると言われており、EDの原因はさまざまですが、主に血管の病気にかかるとEDになりやすいと言われています。

EDと紐づけられている代表的な病気は、糖尿病、高血圧、ストレスです。特に、糖尿病や高血圧を放置していると、腎臓、神経、歯周病、足のえそ、脳梗塞、心筋梗塞となり命に関わってくる重大な病です。
最近では、隠れ糖尿病も問題視されており、EDは強いストレスを脳が受けて発症することが多いですが、多くの原因は糖尿病や高血圧などの複合要因が原因です。

自分はもしかしたらEDかもしれない、と感じたら、早めの治療を行いましょう。

治療法

バイアグラ

ED治療は、薬物投与が主な治療法です。
さまざまなED治療薬がありますが、その中でもバイアグラは最も知られています。

バイアグラは世界的製薬会社ファイザーが開発した初のED治療薬で、アメリカのFDAで1998年2月に製造販売が許可され、その一年後である1999年には異例の速さで厚生労働省が製造販売を許可しました。

バイアグラは、フィルムにつつまれているため、水に溶けにくい特徴があります。
そのため、最低でも性行為の1時間前に服用しなければなりません。
服用に使う飲料は、水だけでなく、コーラなどの清涼飲料水、お茶で流し込んでも問題ありませんし、お酒と一緒に飲むことも可能です。

また、ED治療専門クリニックの中には、性行為時に緊張してしまう人のために、精神安定剤を処方してくれるクリニックもあります。

ED治療方法に対する考え方は、他の病と変わりません。
バイアグラでEDが改善してきたら、使用回数を減らしていきます。

「今日は調子が悪いなぁ」と思った時に服用し、バイアグラなしでも完全勃起するようになればED治療は完了となります。